視覚だけで美味しさを伝える
美味しさは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)で感じるといわれますが、実際に口に運ぶまでそれを実感することはできません。しかし、メニューブックや広告媒体では料理や食材の味を「音も動きもない写真画像」で表現しなければならないため、視覚だけでその味わいを伝えることが要求されます。
素材や料理そのものの見た目はもちろん、ほかほかの湯気やキーンと冷えたグラス、料理にあった食器や小物、さらには食卓を囲む雰囲気まで...単にシャッターを切るだけでは表現できないシズル感の演出や、媒体に合わせた“魅せるメニュー”に仕上げるためのセンスと技術を駆使するのがフードスタイリングやコーディネートです。
フードスタイリスト(コーディネーター)は、見る人の想像力を刺激し実際に料理を口に運ぶまでのワクワク感をかき立てる“魅せる演出家”といえるでしょう。 |